2020年11月27日

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 学校から戻ったルイが、
「ママは、ポーランド人みたいに話すね。僕の友達のポーランド人に似てるよ、フランス語の話し方が」と急に言い出した。
「ママはポーランド人みたいに話すのではなくて、日本人みたいに話すの、日本人だから」
と訂正した。私はルイのようにはフランス語を話せない。
 フランスの小学校に、ルイはスムーズに馴染むことができている。フランス語が問題なく話せるのも大きかっただろう。フランス人だからフランス人のように話す。
 言葉の方は違和感なくとけ込めるのだが、顔つきはハーフらしく東アジア風のところも半分くらい。フランスに来る前はそのことでいじめられはしないかと恐れていた。低学年というとまだ、外見的なことを遠慮なく話題にしがちであるし。
 だが今までのところそういう兆候は全くみられない。もしもいじめられたら、「馬鹿だからそんなことするんだよ」と慰めてあげようと思っていたのだが。
 いじめられる側になるときには、ほぼまともな理由がない。タイミングだけだ。いじめっ子の方が急にそういう気分になる。私が子どもの頃はそうだった。
 いじめられて、それで学校へ行きたくないなら、別に無理に行かなくていいし、転校だってできる。ルイなら、どうせ日本に戻るのだから気にしないようにと励ます。世の中そういうこともあるからと。
 だけど何て言っていいのかわからないのは、ルイがいじめっ子の方になった場合だろう。そうなったら、酷く叱らなければいけないし、どうしてそんなことをしたのか追求もするだろうし、何が悪かったのだろうと自責の念とたたかいながら、お詫びの方法も考えなければいけない。加害者側になってしまったときを想像すると、気持ちが重くなる。
 だからいじめられるのはまあまあ時の運で仕方ないけど、誰かをいじめるようなことだけは絶対にしてはいけないと、これまでルイには何度も言ったような気がする。
 何しろルイは運動が得意で、筋トレも大好きで、もしかすると結構、腕力のある方になるかもしれないし、何もしなくても相手が威圧感を感じてしまう日がこないとも限らない。
 随分、親切にしてくれる友達があるものだと、いつもパンを買いに走ってもらってたら、実はそれはいじめになってたとか、あるかもしれないではないか。
 楽しそうに腕立てしたり腹筋を鍛えるルイを見ながら、そんなことを想像すると気が重くなる・・・・・・いつもではないけれど、もちろん。ルイのことを信じてるし。














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(08:27)

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