電車に乗ってお出掛け。

高校の水泳部時代の友達に会う。

何十年ぶりかでも、チームの中のポジションは変わらなかった。幹事をしてくれたのは、かつて一番、面倒見のよかった子で、今日も他のみんなやルイの世話をあれこれ焼いてくれた。

高校生のときの思い出話をたくさんと、あのあとどうしてて、今どうしてるのか、昔みたいに屈託無く笑って過ごして帰ってきた。現実世界に。

時は本当にすごい勢いで流れる。でも会わなかった間は、やっぱり数えきれない出来事でぎゅうぎゅうに詰まっていて、数時間だけでは何て言っていいのかわからなくて沈黙してしまいそうになった。

高校生の頃は時間がたっぷりあって、私の話を聞いてもらえたのに。だから今も私のことをよくわかっていて、説明しなくてもよい部分も多くて、だけどその後に起きたことは、どうやって伝えたらいいのだろう？

そもそもどうして伝えたいのか、理由ははっきりしないけれど、今、猛烈に何とかしたくて堪らなくなった。