2011年06月30日

写真はピンズマルシェのピンバッジ、ペイネの描いたカップルの絵。
アドレスはこちら↓
http://masson.ne.jp?pins=42194
ゲイの結婚の問題なんですが、
フランスでニュースになっているのは一つの番組だけではなくて、
あちこちで報道されて巷の話題になっています。
私にわからないのは、なぜゲイが「結婚」できるかどうかがそれほどの一大事なのかということです。
ごく少数者だけの問題なので、別にどっちでもいいといえばいいでしょう。
社会的なインパクトもそれほどなさそうに思うので。
でもそうではなく、インパクトおおありで大騒ぎをしているんですよね。
ゲイの恋愛はすでに自由だし、一緒に暮らしたい人は暮らしているし、
財産を譲りたい人は養子縁組したりもしているし、
結婚のそういう実質だけをみるなら、実務的な問題としては何もなさそうに見えます。
だから私は要するに、ゲイのカップルが子どもを持てるかどうかが問題になっているのではないかと想像したのです。
正式の結婚になれば、赤ちゃんや小さな子どもを養子や養女にして、二人で育てることができるようになりますよね。
それが目的なのではないかと。
ところがそうでもなさそうなんですよ。ニュースでもそういう具体的なテーマについて話していないようですし。
それでは、一般的に差別の問題なのかなとも思ってみました。
男と女にできることが、同姓にできないのはおかしいと。
ゲイの結婚が一般的になれば、社会にもっと溶け込めるだろうと。
そういうことかなと、考え始めたんですよね。
確かに欧米社会では、アジア系の社会に比べるとずっと、ゲイが差別的に扱われているような感じを受けますから。
でもね、それもおかしいと思うんですよね。ゲイは本質的に少数派なんですから。それはもうどうしようもない仕方のないことです。
結婚できるようになったら人のゲイカップルを見る目が暖かくなるとか、そういうことでもないような気がするんですよ。
なんだかもうわけがわからないニュースで困ったなと思っていたところで、
前回もリンクしたこの記事を読みました。
http://mariyoshihara.blogspot.com/2011/06/blog-post_25.html
そうしたら、ゲイが結婚の権利を必死になって獲得しようとすることで、
結婚という制度の価値を高めすぎてしまうという批判がある、というようなことが書かれていました。
ということは、ゲイの結婚を求める人達は、「結婚」を非常に非常に神聖視しているということなんですよね。
単純にそういうことなんですよね。
結婚は、どういう理由かはいろいろあると思いますが、ともかくすごく素敵だから、自分たちもしたいと、単にそういうことなんでしょうね?
(01:21)