写真はピンズマルシェのピンバッジ、お医者さんとモニター。
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外出先でたまたま血圧測定器が置いてあるのを見つけて、
血圧を測ってみることにしました。


ディディエが先に腕を入れて測定すると、
上が１２０台で、下は８０台です。

フランスでは最後の一桁を切り捨てて取ってしまうので、
上が１２で下が８ということになります。

全く問題なしで、測定結果をプリントアウトするその紙がもったいないくらいでした。


次に私が測ると、上が９、下は５と結果が出ました。

それを見て、ディディエがものすごく心配しはじめました。
上が９しかないのに生きているのがおかしいと言わんばかりの勢いです。


ディディエがあんまり激しくいうので、
それまでも私はいつも９くらいでしたし、
それで別に普通だと思って暮らしてきたのに、
なんとか自分の血圧を正当化しなければいけない立場になってしまいました。

そのときは昼食前なので少し低くなってるだろうし、
その昔、健康診断を受けた時も９ぐらいだったけど、
お医者さんは別に大丈夫と言ってたし…
と説明すると、ディディエも一応、納得したようでした。


けれどもディディエの心配ぶりが気になって、
家に帰ってからインターネットで低血圧について調べてみました。

すると低血圧は「リラックス過剰」によって起きるとの説明があちこちにあります。

もちろん、すべての低血圧の原因がそうという訳ではありませんが、
「リラックス過剰」なんて！！
人が聞いたら、まるで私の毎日がリラックスし過ぎみたいじゃないですか！！！

でもいくら調べても、
運動もせずメリハリのない毎日を過ごして、
だらだら食べ過ぎたりしてしまうのが「リラックス過剰」というものらしく…

もうちょっと何か、その前段階として、
「ストレス過剰の反動として」リラックス過剰になるみたいな説明がないものかと、
そうじゃないと格好がつかないではないかと、
せめてそうあって欲しいと、
あちこちのサイトを探してみましたが、
私の調べた限りではそういうわけではなさそうでした。

ただただリラックス体質なだけなのです。
体質でそうなっているので、わざとではないんですが。


ともあれ最初に見つけた「リラックス過剰」という言葉で頭がいっぱいになってしまって、
他にも低血圧の原因はいろいろとあるということが、
そのときの私の頭の中からはきれいさっぱり消え去っていました。

どうしてもリラックスし過ぎではないことを証明したいのであれば、
こうなるともう低血圧ではないことを明らかにするよりほかない、
でも血圧測定で結果が出てしまっているものをどうやって覆すのか…


と、ここで行き詰っていたら、
ディディエの方も低血圧についてインターネットで調べたらしく、
「９は一応ぎりぎり普通なんだってね」と私に話しかけてくれました。


そう！そうなんですよね。
そもそも自分でディディエにそう説明していたのに、
いつの間にかすっかり忘れていました。
９くらいは、まあまあ普通なんですよ。
そう思うとなんとなく元気が出てきて、それ以来、血圧も上がったような気がしています。