2020年10月
2020年10月31日
木曜日の夜

第2回ロックダウンの一日目。金曜日。町に出る人は少ない。
パリでは、木曜日のうちにかなりの人が地方へ出ようとしたので、大渋滞をひきおこしたらしい。
これにより、地方での感染が拡大してしまうだろうという予想も間違いではないだろう。しかしそれよりも、パリで若者たちが活発に動き回って広がったかもしれない被害の方が、より大きい可能性も棄てきれない。パリから若者が離れれば離れるほどよい。大都会では新たな人との出会いや刺激が多すぎて、友人同士の交流がやめられないだろうから。
前回の春のロックダウンよりかなり緩めということで、旅行先から帰ってくるのは、ロックダウン中いつでも可能ということになっている。私達も木曜日いっぱい、ぎりぎりまで観光をして、金曜日中に帰ってきた。
帰宅中であることを、文書にして携帯する義務があるので(なければ罰金になる)、ディディエが書いて車に用意してあったが、一度もパトロールの警察官に止められることもなく、使わなかった。
面倒に巻き込まれたくないディディエが、田舎の細い道ばかり選んで帰ってきたせいもあるかもしれない。
それにしても本当に人がいない。どこもかしこも。明日は広場でマルシェのある日だが、どうなるだろうか。
※ピンズマルシェは通常通り営業中です。サイトでご購入商品の発送もいつも通りのスケジュールで行っております。
※※カフェと雑貨の実店舗Midiも通常通り。
定休日:月曜・火曜
営業時間:14時~20時(ラストオーダー)
(10:39)
2020年10月30日
実は本当は水曜日に旅行へ出かけるはずだったのに、ディディエとのケンカが長引いた影響でずれこみ、さらに金曜日からはロックダウンが始まってしまうことがわかり、慌てて旅行計画を実行に移した。
日本にいるときから、ルイは中世の城がお気に入りで、どうしても本物を見に行きたかったのだ。ロックダウンの解除の日程は、一応一ヶ月後といわれているが、状況次第で誰にもわからないから、とにもかくにも行けるときに行かないと!
道を走る車は相当多いし、外出制限前の最後の一日を有意義に過ごそうと、かなりの人たちが外に出ていた。
フランス政府がこの時期にロックダウンを決めたのは、毎年この万聖節の週末にはお墓参りをする習慣があるし、もしかするとハロウィンの騒ぎも警戒したかもしれない。人が集まるのは厳に慎むべきだから。
そしてこの時期に前倒し的に我慢をして、クリスマスの休暇を、できたら誰もが楽しめるように。プレゼントも交換して、ご馳走もたらふく食べて、家族が集まれるように。
明日から、自分のためと、他の人のために、家にいて過ごしましょう、と大臣たちがテレビで話していた。もしも事態が早く好転すれば、2週間後には何らかの緩和もあるかもしれないという。あんまり期待はできないけれど・・・・・・でも少しでも出かけられるようになったら、真っ先にしたいのは、やっぱり砂丘の散歩だな。
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(08:01)
2020年10月29日
砂丘は、密じゃないよね?
(画像を拡大すると、観光客が見えます。)
やっぱり来たか、ということで外出制限、再び。といっても水曜の夜8時に大統領が発表して、その時からすぐというのではなく、木曜日中に詳細が発表されて、金曜日からのスタートになる。
つまり木曜日は一日、執行猶予。
そんなわけで、このアパートの一階にあるバー兼レストランは、盛り上がっている。水曜日の真夜中を過ぎて、いよいよ人の声は響きわたり、夜中の1時近くになっても、秋の最後の宴を名残惜しんでいる。何時まで続くのだろう・・・・・・お店としても休業前に一儲けしたいところだろうから、とことんお客に付き合うのだろうか。
つまりはこのいわゆる夜の町が重大な感染源のひとつだとフランスでも目されているが、夜だけの外出禁止とはならなかった。残念だ。
明日にならなければ詳細はわからないが、3月のときでも、1キロ以内ならば運動のために外に出ることができていた。海岸が近くてよかった。ただ前回は砂浜も立ち入り禁止になったようだ。今回はどうだろうか。
学校は今回は、大学を除いて、開校する。「大学を除いて」というところがポイントを突いている。いわゆるパーティピーポーは、大学生が中心だろうし、この年頃が一番むちゃをしそうだ。授業で友達と会い活発に動き回ろうとするのを抑えようとしている。
そんなわけでルイに関しては来週から小学校に戻るし、我々はこれまで通り海の近くで体を動かすこともできそうだ。スーパーやパン屋さんの買い物も問題なし。小さな雑貨店などは開くのか閉まるのか、それは木曜日の発表を待たなければわからないが。
図らずも、地域の中で経済を回していく孤立主義的な状況に余儀なくされた。これはある意味エコロジーに向き合うことでもあり、人の移動の制限された中でどれだけ経済を活性化できるのか、挑戦する価値はあるだろう。
ともあれ、生活にどのくらい影響があるのか、日本では実施されなかったレベルのかなり本格的なロックダウンを、これから体験することになる。
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(09:43)
2020年10月28日
アルカションのノートルダム寺院
フランスの感染者数増加が止まらない。これでは外国からの旅行者を受け入れられない。国内旅行も控えなければいけない。
いくらフランス人が、日本人に比べて相対的に身勝手だといっても、やっぱりいわゆる「新しい生活様式」を多くの人は実施している。「外出禁止期間が終わった」=「前のように暮らして大丈夫」ということではない。
けれども、たとえば身近に感染しけれど大したことなく完治した友達がいたりして、コロナなんて怖くないと、全く元のように暮らしている人たちも中にはいる。そういう人たちの割合が、フランスは高いのかもしれない。
私が最初にマスクをするようになったとき、それはなによりもまず、他人に迷惑をかけないためだった。こちらがマスクをしていないせいで、ものすごく怖い思いをしてしまう人たちがいるかもしれないと想像すると、マスクをしないわけにはいかない。
次にはもちろん自分の身を守るため。そして、自分が感染源になってしまって、家族や周りの人たちうつすわけにはいかないから。
でももしこのうちの、自分を守るため、という項目しか頭に浮かばなかったら・・・・・・マスクするのもしないのも自由でしょう?とか、感染しても自業自得、そのときはそのとき、などと考えて、無責任な行動を取るのかもしれない。
だけど今日だって、アパートのエレベーターに乗ったとき、ほとんどないことだが同乗者がいた。たまにはそういうこともあるから、いつもマスクして乗るのだが、その人はしていなかった。でも私達の顔を見たとたんに、済まなさそうな顔をしてマスクを取り出し付けていた。
本当に、多くの人はちゃんとマスクをしているし、キスの挨拶もやめている。並ぶときだって、できるだけ1メートルくらいは間隔をあけるようにしている。1メートルって大した距離ではないから、そんなに難しいことではない。
けれども無責任な人の割合が少し多いだけで、ねずみ算式に感染者が増えて、日本とは随分違った数字になって現れるのかもしれない。
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(10:12)
2020年10月27日
日曜日はめずらしく雨だったが、前もってわかっていたこともあり、ボルドーの町へ出かけることにした。美術館か何か建物の中に入って過ごせるだろうという目論見で。
そしてついに、初マクドナルド!フランスで!ずっと行ってみたくて、ご当地バーガーを食べてみたくて、苦節・・・・・・何年だろう?いつもいつもディディエの実家へ行くので、外食のタイミングがほとんどなく、夢を現実に変えるまでに随分と年月を費やした。
初マクドがボルドーである必要は全くなかったけれど、もうこのときしかタイミングはない。一期一会とはこのことか。
しかしそれにしても、マクドナルドの窓から眺める町がおしゃれすぎるのが違和感。
ハンバーガーのランチのあとは、雨がほとんど降っていなかったので、しばらく町をうろうろしたり大聖堂に入ってみたり。最後は、ルイのために、たまたまやってきていた移動遊園地へ。
日本では見たことないけれど、フランスには移動遊園地がよくあり、田舎のゲームセンターに、昔ながらの遊園地の乗り物を併設しただけのようなチープさが特徴で、遊園地内よりもむしろ外の町並みの方が強烈にテーマパーク感を出してることに複雑な気持ち。天使とかペガサスとかの彫刻は、全部、遊園地の外側にあるから。
先入観をざっくりとまとめて棄て去ることができるのが外国旅行のよいところだ!
トラム、乗るタイミングがなかった!次回!!
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(10:25)