2020年11月28日

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 いたずらばかりするルイに、一度おかしなあだ名を付けたことがある。私としてはおもしろいと思って、何かいたずらするたびに使っていたら、ある日ルイが床に身を投げて泣き出した。突然のことでわけがわからず、どうしたのかと背中をさすって慰めながら話をきくと、違う名前に変えたいと泣きながら訴える。あだ名が嫌だったのだ。
 本当に悪いことをしたと思ったし、心から謝った。もうそんな呼び方はしないといって、実際、二度と使っていない。
 いじめというのは、いつ成立するものか油断もすきもない。私には自分がいじめられたという記憶はないが、それをもって、私をいじめようとした人がいなかったともいえないだろう。もしかしたらそんな人がいたかもしれないが、私は気付かなかった。
 人がいじめられるところは何度か目にしている。自分まで荷担しないようにしようとはしたけれど、助けることまではできなかった。
 小学生のとき一度、私の当時の親友が、クラスで一番の権力者だった女子に無視されるようになったことがある。それを親友から聞かされて私は一瞬で頭にきてしまって、そんならこっちだって無視してやると、私はその権力者とは一切、口を効かなくなった。
 こっちは2人で、相手は5人ぐらいのグループだったから、人数では負けていた。だが、いかんせん権力者の女子には人望がなかった。それまでにグループ内でも、順に無視したりして誰かしらいじめて遊んでいたから、私たちの側に寝返る人間がすぐに増えてしまったのだ。
 3日もすると敵側はリーダーと副リーダーだけになってしまい、リーダーが泣いて謝ってきた。無視しないで、と。いつの間にか私の方がいじめる側に入れ替わっていたのだ。
 私はそもそもそんなことやりたくてやったわけでもなく、まさかそんな簡単にリーダーが投降してくるとは思っておらず、つまらないし後味も悪いし、すぐに仲直りした。それ以来、そういう「目には目を」的な反撃をするのもやめてしまった。二度としていない。
 「いじめられても、いじめるな」という標語をルイのために編み出してみた。いじめられた経験をばねにして大人物になるというのはよく聞くが、いじめる側の方は、ただただ小物感が漂うばかりで嫌になる。
 それだけではなく、できたら、筋肉自慢のルイには、弱くていじめられている子がいたら助けて欲しいと過大な期待を寄せて、実は助ける方法も伝授している。
 誰かが不当に叩かれたりとかしていたら、「やめろおおおー」と大げさにいいながら間に入り、叩いてる方の子に回し蹴りをするというものだ。もちろん蹴りは当ててはいけない。回し蹴りというのは遠心力が働いて、かなりの破壊力なのだ。ルイの足ならなおさらだ。絶対に当ててはならず、できたら回し蹴りをしながら、そのままの勢いで転ぶのがいいと勧めている。
 そうしたらきっと、いじめていた方も何が起きたのかとあっけに取られるし、もしかすると大笑いにも持っていけるかもしれない。
 そういう作戦を立てて、ジャン=クロード・ヴァン・ダムの映画を見せ、華麗な回し蹴りを学ばせている。ルイはまだ上手にはできないが、ちょうどおもしろい感じにはできているようなので、このくらいの完成度なら充分役に立ちそうだ。














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