2020年10月16日

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 予定外の仕事ができてしまって、まだルイと凧揚げに行けていない。パパは今日も海岸に凧を持って出かけていってルイと遊んで来てくれた。助かる。
 明日には仕事の山場も越えそうだ。実は学校は明日までで、ルイはそのあと秋休みに入る。たった1週間、しかも週4回通っただけで、2週間のバカンスだ。
 結構長い休みなので、どこかへ泊まりがけで出かけようかと計画中。というか計画する時間があんまりないので、あとで計画しようと計画中というところか。
 私は何しろ明日まではほとんど家に閉じこもらなければいけない。コロナのせいではなく、仕事で自粛状態。アパートが快適なのは救いだ。
 期間限定のフランス滞在ということもあり、家具付きのアパートを借りたのだが、この部屋の持ち主は、シンプルだけど飾り気がないわけではない、という絶妙のバランス感覚を発揮してくれていてありがたい。魚や海岸に関連するデコレーションで統一していて、神戸からやってきた私からすると、親近感も湧くし落ち着く。魚の壁時計なんて、日本に持って帰りたいくらいだ。
 壁の片隅に一行、フランス語の文章が書いてある。どこかで買ってきたシールを貼り付けたものだろう。それを読んでルイが、「どう思う?」とパパに尋ねた。
「ルイはどう思うの?」
 パパは返事をする前に、反対に尋ね返した。
「きれいなフレーズだと思うよ。そう思わない?」
「そうだね」
 そこに書かれているのは、『人生は旅、ぶらぶらして楽しんでいこう!』というような意味の文章だ。こうした抽象的な意味を味わえるまでルイが成長したことにしみじみとした。
 ところが、そのいい気分になっているときに、「仏教の考えに似たフレーズじゃない?」などと、ディディエが余計なことを私に尋ねたのだ。あまりにもな勘違いに慌ててしまった。
「全然ちがうよ、『人生は苦だ』ってお釈迦様はいってるよ!」
 一切皆苦、基本中の基本だし。
「人生は苦ではない、といってるんでしょう?」
 怪訝そうな顔をして、ディディエはさらに食い下がる。
「ちがうちがう、人生は苦なんだって」
 ルイの成長ぶりを寿ぐのとは正反対に、ディディエのわかってなさぶりに落胆させられ、プラマイゼロな心境になってしまった。キリスト教徒に比べて、仏教徒の方がだいぶ楽そうだ、くらいのイメージしか多分ないのだろうな。ディディエが仏教を理解する道は遙か遠そうだ。




※ピンズマルシェは通常通り営業中です。サイトでご購入商品の発送も通常通り行っております。

※※カフェと雑貨の実店舗Midiも通常通り。
定休日:月曜・火曜
営業時間:14時~20時(ラストオーダー) 



(08:44)

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