2019年11月26日

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名作映画です。はるか昔に一度見たことがありますが、
先週末、夕食後に再度鑑賞しました。

ウィキペディアはここをクリック。映画『クレイマー・クレイマー』

ご存知かもしれませんが、
ダスティン・ホフマンの若い頃の映画で、
妻ジョアンナ役のメリル・ストリープが冒頭で家を出ていってしまい、
残された息子ビリーとダスティン・ホフマン=役名テッドが二人で暮らしていくことを余儀なくされ、テッドが奮闘するという映画です。

テッドはもちろん名演で、子役のビリーもすごいです。
北の国からの純くんとタイマン張れます。

ただその後の俳優としてのビリーはこれといった代表作はなく、
男はつらいよを寅さんの甥として引っ張っていったり、
海辺の診療所でDr.コトーとして思い悩んだりと、活躍を続ける吉岡秀隆にはなれていない模様です。


それはともかく、クレイマー・クレイマーは離婚を題材にしており、
日々、現実の家族関係で七転八倒を続ける家庭向けではないように思いました。身につまされすぎる。家族別々に見た方がいいんじゃないでしょうか?

父と息子のケンカも、そっくりおんなじことをディディエとルイで繰り広げてるし〜
ご飯食べずにアイスをたべようとしたり、
怒ったパパに布団の上へ放り投げられたり、
「ルイとそっくりだねー」と見ながら私が繰り返すのが嫌になったのか何か、ルイは映画の後半に入る頃には寝てしまいました。

でも後半見なくてよかったです。
パパとママの泥沼裁判が中心で、ママの身勝手には全く……

さすがは名作で、感情移入できるエピソードもとても多かったのですが、実はご都合主義すぎて納得いかないところもありました。

ママが出ていってからのパパの家庭の問題が、
ほとんどビリーの養育のみに限られていて、家が散らかることもないし、
1年半して二人暮らしに慣れたら、ビリーはおそろしいほど素直にパパのお手伝いをするいい子になってるし、
それに何より、「子どものために」って、仕事よりも、自分の男女関係よりも、子どもを最大限に優先してくれるテッドのような親が世の中にどれだけ存在するだろうって、思ったんですよね。
その価値観は、理想ではあっても、実際に行われていることに根付いた最大公約数とはいえないし、正当な主張として押し付けられることすらないのではないかな。というのも親は親の、人としての欲望があり、限界があり、希望があるから。
本当は、テッドのようには誰も簡単にはできないからこそ、そこからドラマが始まるんじゃないのかな。
それにしてもデッドみたいによくできた人が、なんでジョアンナのことをないがしろにしたんだか、ほんとに。

と、ここまでごちゃごちゃ言っておきながら、
自分の身の上に起きた出来事の実例を挙げられないのは全くの片手落ちですが、あんまり身内を攻撃したり、自分の不徳の致すところを晒したりしたら、離婚に発展してしまって、それこそクレイマー・クレイマーを見た甲斐もなくなっちゃうので、もどかしいけれどやめておきます。
家族円満がなによりですし、それには努力が欠かせない、ということで……クレイマー・クレイマーに離婚の危機を救われた一家がここにも……


翌日、ルイに映画の続きはどうなったか尋ねられて、
「ビリーはママに会えたよ、ときどき遊んでいいんだって」とだけ教えてあげると、安心したようでした。


(12:28)

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