2017年04月29日

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
64497a80.jpg
ディディエは資本家よりのマクロンさんが嫌いですが、私は新しい大統領が金融資本寄りでもいいと思うんです。実際、大統領になってしまったらどういう政策を取るかわかりませんしね、それに、フランス人はもうちょっと顧客ニーズってことを考えた方がいいと思うし。

前にも言いましたが、8月にアイスクリーム屋さんがバカンスを取っちゃうようなお国柄ですからね、そんなの間違ってますよ、もしも本当に経済成長したいのなら。

精一杯、働く必要のあるときは働けるように、制度を整えることも必要だと思います。たとえば今もフランスでは、普通のお店は日曜日には閉店しなければいけません。その合理性がなんなのか、私には今もってわかりません。

そもそもフランス人は、日本人よりずっと左翼なんだと感じます。ディディエにしても「銀行は敵」みたいなもの言いで、労働者は疎外されている!って言い出しそうな。そういう本人は日本に住んでいて、疎外なんてひとつもされていないのに。

だからイデオロギー的には、日本と比較した場合、ひとつずつ左にずらしてちょうどなんじゃないかという気がします。極右のルペンさんは安倍総理くらいのポジションで、右派のフィヨンさんとか、元社会党のマクロンさんはそれより中道で、社会党のアモンさんは日本共産党で、今回、19%の票を得た極左のメランションさんはさらに左だから……宗教団体の候補ぐらいな感じかなあ、カリスマ性もすごいし。

それでも、というかそれだからこそ、ルペンさんが大統領になることはあり得ません。メランションさんの19%と社会党候補のアモンさんの7%を足すと26%。この人たちは左寄りすぎて、拷問を受けるとか人質を取られるとかでもしない限りは、なかなか極右には投じられないでしょう。これにマクロンさんの得票率24%を足すと、もう50%になります。

対するルペンさんは、自身の23%は手堅いとして、これ以外にはあまり広がりがありません。極右とされているから。得票率20%の右派のフィヨンさんもマクロンさんへの支持を表明しています。

マクロンさんがよっぽどの致命的なミスをしない限りは、もう決まってるようなものなのです。


(01:58)

コメントする

名前
 
  絵文字