2020年12月06日

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 パリのデモが全然おさまらないようだ。元々デモやらストやらの多い国だけど、増えてるんじゃないかな。
 警察官は待遇を何とかしろと抗議したし、市民の方は警察を守る法案に反対する。賛成派と反対派がそれぞれデモ行進する。
 警察官の言い分もわかる。だって深刻なテロが何度もおきてるし、悪いことする人に注意したり逮捕したり罰金を請求したりするのも警察だけど、ものすごく勇気のいる仕事だ。そんなのできない。見て見ぬ振りしたい。
 こちらでは悪い人が極端に悪いことも多い。市民が警察署を襲ったりもする。市民っていっても、武闘派の到底カタギとは思えないようなタイプの市民。黄色いベストの人たちではない。
 日本でだって警察官というのは充分、怖い仕事だけど、やっぱりもっと恐ろしい、命の危険といつも隣り合わせの仕事だ。


 移民がとても多くて、学校だってすごく気を使っていると聞く。対立する民族の出身者の子どもたちを一緒のクラスにしないようとか、そういう繊細な事情にも注意を払わないと、とんでもない暴力沙汰に発展しかねなかったり、先生にとって生徒の家族とのコミュニケーションが酷く難しくなってしまったりする。


 アグレッシブな状況に、簡単に一転してしまうような社会で、警察官の待遇をきちんとしなければ、なり手がそれこそいなくなってしまう。だけど、警察の言いなりになりすぎるのもよくない。ただの暴力好きの警察官が増えてしまったら、市民生活が脅かされる。
 テロ対策もあって、ロックダウンして警察を強化するのは、政府にとって便利なのではないかと思うけれど、テロの増えた原因のひとつが、マクロン大統領による舌禍であったりとか、黄色いベストとか、政府を信用できない気持ちが高まっているときに警察の権限を拡大したら、政府を市民から守るためなのかと勘違いされても仕方がない。市民から信頼されない政府が、強健的な警察に守られる、なんていう構図になったら、目も当てられない。


 賛成派も反対派も、どっちもわからなくはないなと思ってしまい、どっちつかずでデモに参加できそうにもない私は、やっぱり日本人的なのかもしれない。






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(12:29)

2020年12月05日

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 めずらしく曇りの日が続く。週末もずっと曇りか小雨の日になりそう。天気予報がそういってる。


 日本のコロナ状況は悪化しているようだけれど、フランスはまあまあの高止まりのまま推移している。これからクリスマスで、買い物客も増えるし、誰かと食卓を囲むことも多くなる。きっと必然的に、悪化していきそうだ。ワクチンで、とりあえずはもっと悪くはならずに抑えられるのだろうか、来年は。


 フランスは治安状況も悪いようで、どうなっちゃうのか心配だ。アルカションだけが例外のように感じる。ちょっと観光に行くと、やっぱり雰囲気が違うのだ。いろいろな対立がありそうに感じられる。日本とは違う。それだけは、アルカションにいても常に肌感覚としてある。
 トランプさん的ではないけれど、マクロンさんも対立を深める方に進んでいってるように思う。宗教対立を煽ったり、警察を強化したり。イデオロギーに流されて、弱者の心がわからない。黄色いベスト運動。
 融和、融和、融和。念仏のように唱えてみる。無力が身に染みるだけか。


 週末は屋外へはどこも出かけられそうにないから、町で買い物を全部すませてしまおう。












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(12:02)

2020年12月04日

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 数日に一度、酷く疲れて寝てしまう。やはり時差のある中で仕事をしているのがよくない。こちらでも日本時間に合わせて暮らせたら、それなりに大丈夫なはずだが、ルイの学校があるからそうもいかない。結果として、睡眠が切れ切れになりすぎて、ばったりと眠り込む日が定期的にやってくる。


 そんな中、飛行機を予約しているエールフランス航空からまたメールがきた。何度目だろう。帰国便の変更のお知らせだ。ロックダウンの影響で、ますます便が減っていて、じりじりと帰国の日が後ろにずれていく。
 前回、変更の連絡がきたときに、ディディエには、もうこれ以上、帰国日を遅くするのは耐えられないと話してある。また遅くなるのであれば、次はエールフランスに連絡して、前倒しにしてもらうと。
 酷く疲れる日は特に、早く日本に帰りたいと思うし、むしろエールフランスから早く変更のお知らせが来ないかなと思わなくはなかった。
 そんなわけで、おそらく多分、ちょっと早めに帰国することになるはずだ。明日、ディディエと話し合って、どの便にするか決めなければ。
 大阪行きの直行便が減っているから、乗り継ぎ便になるかもしれない。それも結構、疲れるけれど、早く日本に戻れるなら受け入れよう。
 シャルルドゴール空港まで行く乗り合いタクシーも、こんな状態なら廃業しているかもしれない。もしくは政府の補助で生き残っていて、まれな乗客を喜んでくれるかな。いずれにしても、どうやって空港まで移動するのか、移動手段も遠からず手配しなければいけない。
 












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(10:19)

2020年12月03日

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 ブラックフライデーが12月4日だというから、今、あちこちのお店で下見をして、何を買うか決めようとしている。この週末はあちこちセールをするようなので、一気に買ってしまうつもりだ。
 ブランドものとかの超高級品もたくさんあるし、高級雑貨とか家電とかの店もあるけれど、かわいいのは結局、海岸沿いに近い普通のお土産物屋さんのものだったりする。ザリガニの絵のマグは、あれは絶対に買いだ。朝食用にちょうどいい。ルイにはあげられないな。
 アルカションでの暮らしもあと2週間半だから、欲しい物は今から熱心に買っておかないと時間切れになる。金曜日からがんばる。


 クリスマスの飾り付けがどんどん増えていて、今日は広場に建てられたサンタクロースの家の隣に、真っ白いカマクラが置いてあった。シロクマでもやってくるのだろうか。だんだん町が華やいで、たくさんのきらきらしたものに囲まれ魅了される。同時に、日本に帰国する日も近づいていて、それが嬉しい。
 久し振りに日本を長く離れた。今で2ヶ月ほど。コロナがなかったら、こんなこともなかった。予想外の一年で本当に疲れたけど、あともう少し、残り一ヶ月。自宅に帰ったら、ほっとするのだろうな。きっとルイも。あーお風呂に入りたいー。












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(09:03)

2020年12月02日

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 先週末の日曜の夜、ルイが宿題をし忘れていたといって泣いた。月曜日に間に合わないといって。
 でもこれは、先生が書くよう指定した連絡事項が正確ではなかったせいで、本当の締め切りは明日の木曜日だった。
 口頭では木曜日といいながら、連絡帳にはどうも月曜日ともとれるようなわかりにくい書き方がしてあったので、ルイは月曜日までだったのかもしれないと勘違いしたのだ。
 難しい不規則活用を7つも覚えるという宿題だったから、ルイの考えでは、日曜の夜に急に一気に片付けるのは自分には無理だと。
 私がみたところ、すでに朧気には覚えはじめていたし、「大丈夫、今からでも間に合う!」と励ましたのだが、結局できなかった。
 月曜日はそのせいで学校へ行きたくなくて、だらだらのろのろ支度した。結局はパパに家から放り出されて、重い足取りで学校へ向かった。
 宿題を忘れることなんか、そんなに気にすることないのに。テストのときまでにその活用を覚えることが大切なのであって、宿題の締め切りは別に守れなくても構わないだろう、と子どもの頃の私なら思っただろう。
 実際、小学生のときの私は、宿題をすることによって、ちゃんと習ったことが理解ができていたらそれでいいと解釈しており、できた宿題を確実に持って行くかどうかは重要ではないと考えていた。
 つまり、しょっちゅう忘れていったのだ。
 宿題をしたあと、その開いたノートの上にランドセルを置いて時間割を揃え、そのまま机の上にあるランドセルを、朝、背中を向けながら背負うので、せっかくしておいた宿題のノートに気付かないのだ。
 忘れると当然ながら先生に文句をいわれるが、自分としては宿題の内容はしっかり理解しているので、先生から受ける注意が全く心に響かない。どんなに言われても、そうだね持ってきた方がよかったね、くらいの軽い感じにしか受け止められない。
 結果としてあまりにも忘れ物が多いので、担任の先生から家庭訪問を受けるということにつながったのだが、それでも忘れ物率はそんなに改善されなかった。
 しかし今の私なら、子どもの私にいうだろう。学校は勉強ももちろん教えてくれるけれど、生活態度を学ぶところでもあるのだよ、と。だから決められた提出物は、期日を守って提出するようにと。
 「!」
 ここまで書いたところで、ひとつ1週間前が締め切りの書類があったことを思い出した!もう今更、遅いけれど、間に合ってなくても出さなければ!












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(11:36)

2020年12月01日

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 今年は本当に大変な一年になった。柔軟性のある若者でもきっと青息吐息になるくらい予定外だらけで、われわれのような年寄りはもう・・・・・・しかし、「禍転じて福となす」となるよう地道にがんばる。
 よその町では今年は中止になったところも多いというクリスマス・マルシェ、どうやらアルカションでは開催されるらしい。というのもおそらくとても小さな広場のマルシェなので、そこまで密にはならないであろうという予測ではないかな?
 ロックダウンの緩和が土曜日から始まって、無事、20キロ半径に限り観光もできるようになった。砂丘にもさっそく出かけていったが、人はそれほど多くはなく、やはり20キロ以内の住人しか来られないのであれば、大した人数にはならない。
 念のために砂丘の向こう側にも人がいないのか確認のために登ろうとしたが、ものすごい砂嵐でなかなか前に進めない。先に登っていたディディエが途中であきらめて戻ってきて、もうここから引き返す方がいいと何度も勧めるが、聞く耳を持たず不退転の決意を固める。
 だって砂嵐なんて初めての経験で、もうちょっと巻き込まれてみたかったし、どこまで頑張れるものか知りたかったのだ。それに向こう側も気になるし。
 砂嵐というのは痛い。砂が巻き上がって強風に乗り、ぶんぶん全身に降りそそぐので、顔にもビシビシ当たる。耳の穴にも突入して、鼓膜とか破れたらどうしようと心配になるくらいの勢いがあり、帽子の縁を伸ばして耳を隠した。目はサングラスをかけていたから大丈夫。
 後ろ歩きでなんとかじりじり砂丘を登り切り、向こう側を覗いてみたけれど、砂煙がびゅうびゅう巻き上がってくるのが見えるばかりで、人っ子一人、猫一匹いなかった。
 砂にむち打たれるようなこんな場所に、そのときやってきたのは私以外に3人だけだった。
 後で尋ねると、ルイも頂上まで登ってから降りたらしい(帽子も眼鏡もなしに!)。合計5人。
 土曜日の昼下がり、最も観光客の多い時間帯に、超有名観光地のビューポイントに立ったのが5人だけ。戦争中くらいにまで遡らないと、こんなこときっと一度もなかっただろう。








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(09:58)

2020年11月30日

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 他人よりなんかちょっといいことしている自分になりたいと思うこと。比較して、少し優越したいとか。そういうモチベーションでは何をしても楽しくないという。
 あんまりお金稼げてないとか、地位も名誉も足りないとか、よい趣味がない(ダサすぎる)とか、だからちょっと上に行けるようにがんばる。
 それほど悪いことのようにも思わないが、だめなのかな?インスタをチェックして高級レストランでしょっちゅう食事してるらしき友達に嫉妬するとか?わからないな。そんな気持ちになったことがないかな?いや見てると食べたいようなものが出てくることもあるよ、確かに。ただ本当に行きたいところは、行くよね。
 ここ数年はロンドン観光をしたくて、ずっとチャンスを狙っていた。今年の夏ついに実現目前まできていて、ホテルだってほぼ決めて1月頃は気が早いけど予約しようかななんて思ってたのに、コロナだしね。


 大学院に通ってた頃は、地位と名誉を追い求めていたときということになるのかな?大学の教員はそんなに高給取りとはいえないから、地位と名誉だよね。でも純粋に地位と名誉のためだけに勉強してる人は少ないだろう。それだけでは勉強が続かない。やっぱり興味がないと。
 私は結局、博士論文を完成させられず、それは大きな挫折だったし人生設計が狂って大変な目に遭ったけど、他人と比べるというか、家族や友達とこれまで通りに過ごしたいし、そうなると落ち込んでばかりはいられないし、他人の目を気にするというか、他人だけではなく、身近で心配してくれる家族の目もそうなんだけれど、そういうのを気にしてたらあんまり荒んだりとかもできないし、他人の生き方と比べて、できたらそれほどかっこ悪くなく生きていこうとするのは、大事なことなんじゃないのかな。
 となると私が目指すのは、他人よりちょっと下でいいからまあまあのポジションという辺りで、「他人よりちょっと上を目指す心理」とは違うのかもしれないな。ちょっと「上」にいく必要ある?














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(10:40)

2020年11月29日

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 何の話をしているときだったかな。どうしても思い出せない。ともかくパパが、「ママは『首を切り落としてやる』って脅されたことがある」と言い出した。
 私は全く覚えていなかった。それはスイスへ遊びにいったときのことで、レマン湖の周りをドライブしていて、途中で車を降りて散歩したのだ。
 レマン湖というところはとても美しいのだけれど、湖畔はお金持ちに買われてしまっていて、ほとんど近寄れなくなっているし、大きな屋敷が建っているので、ちらっとでも目にすることさえできない。それでもごく稀に細い道が湖まで通っていて、歩いて湖の岸までたどり着けたのだ。
 パパにいわれて朧気に思い出した記憶では、そこから岸を伝って横に多少進もうとしたのではなかったかな。そうしたら柵の向こうの庭からその土地の所有者らしき人物が現れて、
「それ以上、入ったらおまえの首を切り落としてやる」
という脅しにつながったのだ、多分。なんとなくちょっとだけ映像が思い浮かぶのは、そういう場面だ。
 夢みたいにきれいな湖だから、夢の中の出来事に分類してしまったのかなあ。
 そんなこといわれながら、それ以上、足を前に踏み出すような馬鹿はいないわけで、すぐさま撤退した。
 きっとそのときも私は思ったのだろうけれど、大金持ちでレマン湖の住人になって、そしてそんな風に庭の番をして近寄る人間を脅すようになるなんて、なんて不幸な人なのだろうということだ。一生、そうやってそんなことでストレスを溜め込んで、まるっきり庭の奴隷ではないか。そんな庭、ない方がずっと幸せだ。
 本当にすばらしい湖なんだけど、「住む世界が違うんだよ、その汚い足をどけろ」、みたいな雰囲気がずっと湖の続く限り漂っていて、とても居心地がいいとはいえなかった。
 ただそれはスイス側だけのことで、フランス側に入るとがらっと変わって、「超富裕層向け」みたいな感じはなくなる。エヴィアンもあるし、観光地としてもお勧めだ。












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(09:05)

2020年11月28日

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 いたずらばかりするルイに、一度おかしなあだ名を付けたことがある。私としてはおもしろいと思って、何かいたずらするたびに使っていたら、ある日ルイが床に身を投げて泣き出した。突然のことでわけがわからず、どうしたのかと背中をさすって慰めながら話をきくと、違う名前に変えたいと泣きながら訴える。あだ名が嫌だったのだ。
 本当に悪いことをしたと思ったし、心から謝った。もうそんな呼び方はしないといって、実際、二度と使っていない。
 いじめというのは、いつ成立するものか油断もすきもない。私には自分がいじめられたという記憶はないが、それをもって、私をいじめようとした人がいなかったともいえないだろう。もしかしたらそんな人がいたかもしれないが、私は気付かなかった。
 人がいじめられるところは何度か目にしている。自分まで荷担しないようにしようとはしたけれど、助けることまではできなかった。
 小学生のとき一度、私の当時の親友が、クラスで一番の権力者だった女子に無視されるようになったことがある。それを親友から聞かされて私は一瞬で頭にきてしまって、そんならこっちだって無視してやると、私はその権力者とは一切、口を効かなくなった。
 こっちは2人で、相手は5人ぐらいのグループだったから、人数では負けていた。だが、いかんせん権力者の女子には人望がなかった。それまでにグループ内でも、順に無視したりして誰かしらいじめて遊んでいたから、私たちの側に寝返る人間がすぐに増えてしまったのだ。
 3日もすると敵側はリーダーと副リーダーだけになってしまい、リーダーが泣いて謝ってきた。無視しないで、と。いつの間にか私の方がいじめる側に入れ替わっていたのだ。
 私はそもそもそんなことやりたくてやったわけでもなく、まさかそんな簡単にリーダーが投降してくるとは思っておらず、つまらないし後味も悪いし、すぐに仲直りした。それ以来、そういう「目には目を」的な反撃をするのもやめてしまった。二度としていない。
 「いじめられても、いじめるな」という標語をルイのために編み出してみた。いじめられた経験をばねにして大人物になるというのはよく聞くが、いじめる側の方は、ただただ小物感が漂うばかりで嫌になる。
 それだけではなく、できたら、筋肉自慢のルイには、弱くていじめられている子がいたら助けて欲しいと過大な期待を寄せて、実は助ける方法も伝授している。
 誰かが不当に叩かれたりとかしていたら、「やめろおおおー」と大げさにいいながら間に入り、叩いてる方の子に回し蹴りをするというものだ。もちろん蹴りは当ててはいけない。回し蹴りというのは遠心力が働いて、かなりの破壊力なのだ。ルイの足ならなおさらだ。絶対に当ててはならず、できたら回し蹴りをしながら、そのままの勢いで転ぶのがいいと勧めている。
 そうしたらきっと、いじめていた方も何が起きたのかとあっけに取られるし、もしかすると大笑いにも持っていけるかもしれない。
 そういう作戦を立てて、ジャン=クロード・ヴァン・ダムの映画を見せ、華麗な回し蹴りを学ばせている。ルイはまだ上手にはできないが、ちょうどおもしろい感じにはできているようなので、このくらいの完成度なら充分役に立ちそうだ。














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(10:00)

2020年11月27日

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 学校から戻ったルイが、
「ママは、ポーランド人みたいに話すね。僕の友達のポーランド人に似てるよ、フランス語の話し方が」と急に言い出した。
「ママはポーランド人みたいに話すのではなくて、日本人みたいに話すの、日本人だから」
と訂正した。私はルイのようにはフランス語を話せない。
 フランスの小学校に、ルイはスムーズに馴染むことができている。フランス語が問題なく話せるのも大きかっただろう。フランス人だからフランス人のように話す。
 言葉の方は違和感なくとけ込めるのだが、顔つきはハーフらしく東アジア風のところも半分くらい。フランスに来る前はそのことでいじめられはしないかと恐れていた。低学年というとまだ、外見的なことを遠慮なく話題にしがちであるし。
 だが今までのところそういう兆候は全くみられない。もしもいじめられたら、「馬鹿だからそんなことするんだよ」と慰めてあげようと思っていたのだが。
 いじめられる側になるときには、ほぼまともな理由がない。タイミングだけだ。いじめっ子の方が急にそういう気分になる。私が子どもの頃はそうだった。
 いじめられて、それで学校へ行きたくないなら、別に無理に行かなくていいし、転校だってできる。ルイなら、どうせ日本に戻るのだから気にしないようにと励ます。世の中そういうこともあるからと。
 だけど何て言っていいのかわからないのは、ルイがいじめっ子の方になった場合だろう。そうなったら、酷く叱らなければいけないし、どうしてそんなことをしたのか追求もするだろうし、何が悪かったのだろうと自責の念とたたかいながら、お詫びの方法も考えなければいけない。加害者側になってしまったときを想像すると、気持ちが重くなる。
 だからいじめられるのはまあまあ時の運で仕方ないけど、誰かをいじめるようなことだけは絶対にしてはいけないと、これまでルイには何度も言ったような気がする。
 何しろルイは運動が得意で、筋トレも大好きで、もしかすると結構、腕力のある方になるかもしれないし、何もしなくても相手が威圧感を感じてしまう日がこないとも限らない。
 随分、親切にしてくれる友達があるものだと、いつもパンを買いに走ってもらってたら、実はそれはいじめになってたとか、あるかもしれないではないか。
 楽しそうに腕立てしたり腹筋を鍛えるルイを見ながら、そんなことを想像すると気が重くなる・・・・・・いつもではないけれど、もちろん。ルイのことを信じてるし。














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